税理士のページ

   ちょっと一言          

リスク管理(まわりは危険がいっぱい)
                                                 2007年 11月 17日 (第5回)
 
リスクにも色々な種類のリスクがあります。自分でリスクを作っている人、他人から仕掛けられる人、自然や社会
全体から生じるリスクなど。最近、大きな問題になっている各種食品の偽装問題は自らが招いた自業自得ですが、
リスクマネージメントの立場で考えると、企業としてリスク管理が出来ていないと言えます。企業が利潤を求めるの 
は当然の事ですが、目先の利益を得るため企業自体が消滅する危険を冒す経営は本当の経営者が取るべき道
ではありません。偽装する事による利益と企業が負う可能性があるリスクを比較すれば、当然わかるはずですが、
多くの経営者はそのリスクを過小評価してしまいます。
これらの事件を他山の石とするのでなく、自らを省みて同じような過ちを犯さないように考えて行くべきです。






増税・高負担・低福祉が日本を良くするか

                                                                 2006年 8月 5日 (第4回)

 この9月で小泉首相が退陣して新しい内閣が誕生します。今の衆議院の議員構成からして自民党の総裁が内閣総理大臣になります。候補者の政権構想について個々には色々と違いがありますが、だれがなっても結局、財務省の官僚の筋書きにそった政策になるのは間違いないと思います。基本は日本の財政再建を基本とした増税・高負担・低福祉の政策により向かうのみです。たしかに日本国が抱える債務は異常な金額であることは間違いありません。もし、民間企業や一般家庭がその状態になれば倒産や、家庭崩壊に間違いありません。しかし、国は違います。国の債務は外国に対するものでなく、日本国民や内国企業に対するものです。国は法律や政策で企業や国民に対して強制力があります。国力とは企業や国民の経済力の量ではないでしょうか。国民が豊かになれば国も企業も豊かになるでしょう。
 税収が足りなけば、税率を上げて安易な増収を図るのではなく、国民を豊かにしてその結果として税収のアップに繋げようという発想をなぜ持てないのでしょうか。国の事業の民営化も公企業の非効率を排除して民間企業のよさを取り入れるための目的と思いますが、現実には既得権益を守る勢力に負けて掛け声だけに終わりそうです。本当に国民のための政策を願いたい。



        恭賀新年      
                                                       2006年 元旦 (第3回)
   
   天災、人災、不正と、世界を日本を揺るがす事件が多く発生した平成17年を終え、新しい年を迎えました。今年
  こそ心の底から良い年であったと思える年になって欲しいと願っています。経済の面では財政再建の名のもとに、
  国民にとっては厳しい負担増で、且つ、福祉カットの施策が予定されています。昨年の優勢民営化の流れから政府
  の力が圧倒的に強くなった今、国は国民の意思をあまり考えずに何でもできる環境にあります。国民の政府に対して
  示した信頼を裏切らない事を願います。
                    日本経済に明るさはあるか・・・
   大企業の好調な業績発表が続く中、日本株が外人買いの影響や、国民の株式投資に対する見直しなどにより年末
  にかけて大きく値を上げています。外国、特に投資ファンドが日本株が割安だという判断のもとに、値上がり益を狙っ  ての買いが見られます。少子高齢化は先進国共通の悩みですが、日本の場合は世界に例を見ない財政悪化という
  負債を背負っています。これはいつか解決しなければならない問題で、政府が最優先の課題として取り組むことは
  仕方ないと思いますが、平成9年のような失敗だけは繰り返して欲しくありません。無駄な公共事業を抑え、日本経済
  が真に活性化する施策を求めます。中小企業対策と、もの作り大国日本の復活を願っています。
                    大増税に対していかに対応するか・・・
   平成18年度の予算もほぼ決定し、消費税の大幅アップも将来予定されています。税金は原則として所得や経済
  流通、資産保有などに対して課税されるものですが、見方を変えて最大のコストだと認識する必要があります。
  原価削減や経費節約は誰も考えておられることと思いますが、税金は無理やり国等から取られる必要悪だと言わ
  れる方が多いのではないでしょうか。だから、イヤイヤ払うか、脱税により税金から逃れようとします。税金をコスト
  (経費)と考えて、経費節減の努力をして節税するという考え方が成り立ちます。もちろん、すでに充分節税を考え
  実行されている方もおられますが、なにか後ろめたいものと思い、本来の事業経営の一部として取り組んでいる人
  は少ないと思われます。いま一度、検討して頂きたいと思います。
                    


          有限責任事業組合(LLP)てなあに?         2005年 9月25日(第2回)

   今年8月から「有限責任事業組合(LLP)」がスタートしました。この制度の発祥は英国で、今までの株式会社や
  有限会社とは違う形態の法人です。特徴は法人では税金の課税を受けず、組合員が受けた収益に応じて納税
  するところにあります。組合員の個人所得と見なされるのです。もし組合の事業が赤字なら損失を個人の所得
  から差し引きする事ができます。「パススルー課税」と呼ぶ方式です。法人と個人の2重課税が防げます。それだ
  けでしたら民法組合に似ていますが、特徴は法人と同じ出資金の範囲だけの有限責任だということです。その点
  個人事業や民法組合とは違います。
   LLPのメリットはその他に新規起業に適していることです。経済産業省が「個人の技能や個性を生かした起業
  の起爆剤に」としています。出資金の金額に関係なく損益配分を契約で自由に決めることができます。資金は無
  いが、特技や仕事の質で貢献できる個人、中小事業主に向いている制度です。
   税制上有利な制度ですが、税務当局は過度の節税を排除するためにLLPが赤字の場合控除できる損失の金
  額の上限を毎期出資額までと制限しました。ハイリスクのベンチャーでのメリットが薄れます。また記帳も煩雑な
  処理になります。早く制度が根付くように法整備が期待されます。

LLPの特徴の比較

LLP 株式会社 有限会社 民法組合 NPO法人
法人格 なし あり あり なし あり
意思決定 組合員の合意
株式総会
取締役会
取締役 原則組合員
の過半数
原則理事の
過半数
出資者の地位 組合員として経営に参加 株主 株数 社員 口数 契約により 一人一票
責任 有限 有限 有限 無限
課税 パススルー課税 法人課税 法人課税 パススルー課税
利益配分 組合員が定める 内部留保・配当 内部留保・配当 組合員が定める



  弱気の虫を追い出そう(ポジティブ・ゲイン)       2005年 9月12日(第1回)

 誰でも大きな壁にぶち当たったり、精神的に落ち込んだときには悪い事ばかり考えてしまい、マイナス思考になり勝ちです。どんな状況にあっても、いつでもプラス思考を貫くのはなかなか難しいものです。どうしてもマイナス思考になってしまうとき、にげだしてしまいたいとき、なぜか気力のわかないときがあって普通ではないでしょうか。自分だけでなく、人にも世間にも、プラスとマイナスのときがあるものです。
 しかし、マイナスの状況に負けてしまうのは駄目です。どこかでしつかりと自分を奮い立たせ、積極的な考え方に切り替えていかなければ、人生という長い旅路を生き抜くことはできません。「ポジティブ・ゲイン」という言葉があります。誰でも過去によかったなという成功体験があるはずです。今苦しくても、過去に「この道を選んでよかったな。」という思い出があるのではないでしょうか。そんな体験を思い出してください。「そうだ、もう少しがんばってみよう。いつかまた、あんな体験を味あうことができるかもしれない。」と、思い直してがんばれます。それが「ポジティブ・ゲイン」です。ゲインとは何かを手に入れた、得をしたというようなささいな体験の事だと思ってください。
 大きな成功体験でなくても、心の中で「よかったな。」と思えた小さな出来事でも良いのです。幸せとは小さな喜びの積み重ねではないでしょうか。その小さな体験があなたにも、また周りの人にも幸せをもたらしているのです。毎日、仕事にも家庭生活の中にも「よかった探し」をしませんか。どんなに大きな問題でも過ぎてしまえば、なぜあんなに自分は悩んだのだろうかと思えるはずです。「山より大きな猪は出ない」そうですね。
 仕事において挫折したとき悪い条件ばかり並べるのでなく、あなたの可能性を今一度見直してください。なにか前向きにできることがあるのではないでしょうか。少しでも前に進めば、それだけ問題は解決していきます。なによりも大事なのは自分には可能性は十分あるのだと信じて、具体的に行動を起こすことです。よいことを探しましょう。