税理士インタビュー

税理士として

税理士を目指したきっかけを教えてください。

もともとは繊維商社のサラリーマンとして経理に携わっていたので、その流れで税理士資格を取得しました。
その後、繊維不況などもあって、進む道を模索していた頃に会計事務所に声をかけられました。29歳から税理士として活動を始めて39年になります。

税理士として心掛けていることはありますか?

まず、相談者様の事情をしっかり把握する所から始めます。
特に、相続に関するご相談の場合、相談者様が抱える事情やお困りごとは様々ですし、中にはトラブルに発展するケースもありますので、弁護士との提携で相談者様のニーズに合わせた丁寧な対応を心掛けています。

先生が最も得意とする分野はありますか?

これまでに関わった業種は多岐に渡っていますが、地域的に地場産業が盛んですので、割合的には製造業が最も実績が多いです。近年では業種問わず海外進出するが増えて、特に商社が多くなりました。
また、高齢化にも伴って医療関係、中でも介護業界が急増しています。

40年近い経験を振り返って思うことは何ですか?

過去にはバブルの時期も経験しました。当時は私自身若く、もっと活動できる時期だったかもしれませんが、営業や売り込みが苦手なので、自分らしく自由に、地道にまじめに仕事をするというスタイルでした。その点は、自分のマイナス点だと思っています。
ですが、その分、人脈や視野も広がって、たくさんの方を紹介されたり、中国との交流が増えたりして今に繋がっていると思います。

国際税務について

業務内容の中に「国際税務」というのがありますが・・・

もともと国際税務を目指したのではなく、仕事の関係上、国際税務に携わることになりました。
その後、仕事を通じて中国の方との交流が増えてビジネスに有効な様々な情報を受け取る機会があり、自然に中国ビジネスへのサポートが業務として加わったという感じです。

先生自身、中国との深い関わりがあったんですね?

中国の深セン(しんせん)という所に、中国在住の日本人を対象とした施設があり、経営コンサルティング業務の一環として「ふじこども園」の理事長をしています。とはいっても、運営に関わる実務は全て現地スタッフや提携企業と連携して行っていますので、私が実際に現地を訪れるのは年に数回、入園式や卒園式などでの挨拶に行きます。
深センにある「ふじこども園」は、日本から海外駐在などで来られた日本人のお子様をお預かりするこども園です。

中国ビジネスへのサポートについて

私自身の出発点が中国・上海でした。ビジネスが活発な街なので、以前はコンサル業や貿易で度々足を運ぶことがありました。中国からの留学生受け入れなどもあり、中国とは古くから繋がりがあります。今は日本国内での業務が忙しくなり、中国には当事務所からスタッフを派遣しています。

海外でのビジネスを成功させるには

中国でのビジネス展開や東南アジアへの進出を成功させるには、中国が求めている「日本との関わり」「日本人との交流」にいかにして繋げるか…という点です。
私自身の経験、知識、情報、人脈をフルに使って、人的交流の場やビジネスチャンスはできるだけ提供したいと考えています。

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